タングステン?フラーレン?なにそれ??の巻

CDJケミカルシリーズのコア成分【タングステン】とはいったい!?なんなの?鉱物?なんで今まで出てこなかったの?どんな成分なの?今までの潤滑剤と違うの?
→はい、過去の潤滑成分を完全に置いてけぼりにするその潤滑性能と耐圧性能は、もう【圧倒的】の一言。
あのモリブデンですら易々と越える超絶高性能★次世代潤滑成分です。
※言い過ぎの様に聞こえるかもしれんけど、極圧性能で40倍の性能差があったらしゃーないやんけ……

解説しよう!

CDJケミカルシリーズの潤滑成分はタングステンが主役!

ドイツ語では【ウォルフラム】ということで、元素記号は【W】。
どちらの呼称でも中二心がくすぐられますね、男前ステキ金属。

熱では全然溶けない性質から白熱電球のフィラメントとして長く使用されてきたほか、(合金にすると)アホみたいに硬い、あと重いという特性のため、刃物の研石や戦車の徹甲弾の芯材!?など様々な場面で使われてきているため、名前は聞いたことが有る方も多いのではないでしょうか。

なお近年では「鉛に比べて環境への毒性が低い」等の理由でルアーなどの釣り具にも良く使われるほか、WS2(後述)が脅威の潤滑性を発揮して更に認知度が上がってきている感じ。

※「環境性が能高い」「持続可能な云々かんぬん」とか書くと一気に胡散臭い空気になってゲロはきそうですが、毒性が低いなのは良い事ですね。

WS2 二硫化タングステン

WS2とは、タングステン硫黄からなる化合物で、積層(板のようなカタチ)構造。
形状で言えば二硫化モリブデンが近い。

当オイルのメインとなる潤滑成分ツートップの一つで、
★非腐食性
★毒性が低い
熱に強い
★圧に強い
堆積物がつきにくい
という、冗談めいた高性能が売りの潤滑成分。

極圧性能は二硫化モリブデン比で約120%超の性能を誇り、オイルや添加剤との親和性も高い。
後述のIF-WS2との親和性が高く、相乗効果で更に活躍する千両役者。

バランスの取れた高性能。ちなみに黒い

IF-WS2 多層フラーレン二硫化タングステン

IF-WS2とは、フラーレン構造サッカーボールのような球状)の分子タマネギのような多層の構造になっている、特殊な形状の更に高性能になった二硫化タングステン。極小サイズのボール状潤滑成分です。
(サッカーボールの中にサッカーボール、を繰り返すマトリョーシカみたいな。)

潤滑業界の常識を破壊した、ワウト的な意味わからん存在。
超高性な次世代能潤滑成分がIF-WS2です。

メタル同士の隙間に入り込みベアリングの球のように「支えて転がす」働きで、他に類を見ないほどの圧倒的な耐圧性、極圧性能を発揮

※更に、一定の圧力が加わるとボール形状が構造としてたわむので、クッション性能もある。
 →更に更に圧力が加わると、外殻からWS2が剥がれ落ち、周辺に潤滑被膜を生成する。
  →潤滑性さらにアップ。被潤滑部の表層のキズを埋めてナラす効果も追加……

そんなわけで、
二硫化モリブデン比で30~40倍以上
PTFE(フッ素・テフロン)比で170倍超と……
尋常じゃない極圧性能をマークする、
完全にチートなブッコワレ性能

さすが世界中の「発電所」や「航空宇宙開発の現場」「各種大型重機」など、高圧かつ過酷な状況下で使用される「壊れるとマズイモノ」たちの潤滑に大活躍中の最先端潤滑成分様は格が違いました。

しかし、当然弱点もあります。デメリットとしては、構造が複雑で精製出来る会社が限られている(1社が特許抱えてる系)ため非常に高価かつ生産量も少ない……あと黒すぎる。性能面では、このボール一個はウイルス程度の極小サイズなので、対策をしないと隙間が大きい場所では留まりにくい。
とまあそんなわけで、超高性能ながら一般流通するオイル類にはまだ採用例は少ないのが現状ですが……

特性が良くて使いやすいうえに超高性能なので、今後様々なメーカーからこの成分を用いたオイルが出てくると思われます。……まあ元のお値段が高いので、一部でしょうけど。

2種のWS2混合配合によるメリット

球体形状のIF-WS2(多層フラーレン二硫化タングステン)は被潤滑部の隙間に入り込み、ベアリングの球のように支えて転がす働きをします。対して、積層形状のWS2(二硫化タングステン)は潤滑だけでなく、IF-WS2保持転がる際の土台としても働きます。

というわけで単体でも潤滑性能も耐圧性も高い双方の成分ですが、混合配合することで相乗効果が生まれ、一つの形状だけを配合した潤滑剤より格段に潤滑性能が向上しています。

※IF-WS2はサイズが小さい(ウイルスと同程度)ため、単体ではクリアランスの大きい隙間に留まりにくいという弱点があります。が「WS2にまとわりつく」という特性も持っているため、同オイルではWS2を混合で配合。さらにANによる密着効果の強化で被潤滑部に留まるよう調整しています。(化学吸着性能の向上)
 →これにより、ベースオイル自体の粘度を上げる事なく潤滑成分の留まりを良くし、極端に低い駆動抵抗高圧時の潤滑性能、そして使いやすさを両立させました。

AN アルキルナフタレン

自動車、航空機、船舶、工業機械などの高性能オイルに使用されている、エステルを上回る性能をもった添加剤の超人的存在。縁の下の力持ち。当オイルでもメッチャ良い仕事してます。

摩擦低減効果
高負荷下での潤滑性を向上させる効果がある。
保持性
オイルの酸化を抑制し、潤滑の持続性を高める効果がある。 また、オイルの酸化劣化に加えて部品の腐食も防止する効果もある。
温度に対する安定性
高温下での安定性が高くオイルの揮発を減らす。 揮発しにくい事で耐久性が向上する。
密着効果
強力に被潤滑部に密着する効果がある。 そのため、ベースオイルの粘度が低くてもIF-WS2WS2が被潤滑部に強力に密着して強靭な油膜を形成する。

【ほぼ】フラーレン構造【蛇足】

フラーレン構造とは、五角形と六角形を組み合わせたサッカーボールのような構造を持つ球状分子構造の事。(元は炭素原子が60個集まってできたC60に端を発し研究開発が進められてきたらしい。)

球状で結合が余らないため安定感が有り、しかも中は空洞なので中に他の要素を入れたり、IF-WS2のように多層構造にしたりと、工夫次第で様々な応用が可能。凄いぞ!

※フラーレンC60の発見者はその功績からノーベル賞を受賞。ヤバいね!

※フラーレンの名前の元になったのはバックミンスター・フラー博士の提唱したジオデシックドームという建造物構造から。(見た目と原理が似てたっちゅーはなし。あとはリスペクトね、研究者さん達イケメンが過ぎる。)フラー博士は自然界にある構造体をヒントにこの建築構造を考案したとの事ですが、後年発表された分子構造に逆に名前が着くとか、ロマンのある話です。

※日本だと富士山のレーダードームがこの構造を採用。1965年から35年間もの間を富士山頂なんてとんでもなく過酷な環境下で使用された事からも、構造的な強度が実証されてますね。

※関係ないけど、フラー博士はスティーブジョブズ氏を始めとするコンピュータ分野やウェブネットワーク構築の先駆者達に大きく影響を与えた思想家としても有名。「宇宙船地球号」という考え方を最初に提唱した、ミニマリストの先駆けみたいな方です。「最低限の構造で最高の効果を得る」という思想の具現化がフラーレン構造ってな感じなんですかね、いやこういう人こそ天才っていうんでしょうね。

※さらに一切全く以て一㍉も関係ないのですが、なんかスピリチュ○ル界隈でもこの構造は人気っぽくて、クリスタルを繫げて作った「バッキーボール」や「フラーレン」と、そのまんまな名前で販売されています。曰く「ダ・○ィンチが拘った最強のエネルギー構造で、宇宙と繋がる次元装置で、高波動な神聖幾何学」らしいです?
……バッキーボールってバックミンスターフラーボールの略だったような気がするのですが、フラー博士への言及を飛び越していきなりダ・ヴィ○チが登場。さらには神さまが出てきますが、どこの神様かは謎だったりとか、その前に基本何言ってるのかさっぱりわかりません。「根拠?証拠?こまけーこたいいんだよ。宇宙パワーを感じる!○・ヴィンチウソつかない!はい論破!」って感じですかね?やったね

というわけで、S○Vとかオカルトパーツが好きな方や、「な、なんだってー!?」が口癖の方にもオススメ!高次元で宇宙と神聖に繋がったり、装着すると水の入ったボトルが軽く感じるかもしれませんね。もしかしたら、しらんけど。

というわけで、いくしか!

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の三段構えです。試したらわかりますので、是非!