CDJケミカルシリーズのコア成分【タングステン】とは!?
→圧倒的潤滑性能と耐圧性能を誇る、次世代潤滑成分です。
解説
CDJケミカルシリーズの潤滑成分の胆タングステンとは
ドイツ語では【ウォルフラム】元素記号は【W】。
耐熱性が高く白熱電球のフィラメントとして長く使用されてきたほか、合金にすると強烈に硬くなり、重いという特性のため、刃物の研石や戦車の徹甲弾の芯材などで使用される。
なお近年では「環境への毒性が低い」等の理由でルアーなどの釣り具にも良く使われるほか、硫黄との化合物が脅威の潤滑材として認知され、需要が急増している。
WS2 二硫化タングステン
WS2とは、タングステンと硫黄からなる化合物で、積層(板のようなカタチ)構造。
形状で言えば二硫化モリブデンが近い。
当オイルのメインとなる潤滑成分ツートップの一つで、
★非腐食性
★毒性が低い
★熱に強い
★圧に強い
★堆積物がつきにくい
という、万能型の高性能が特徴の潤滑成分。
極圧性能は二硫化モリブデン比で約1.2倍の性能を誇り、オイルや添加剤との親和性も高い。
後述のIF-WS2との親和性が高く、相乗効果で更に性能を発揮する。
IF-WS2 多層フラーレン二硫化タングステン
IF-WS2とは、フラーレン構造(サッカーボールのような球状)の分子がタマネギのような多層の構造になっている、特殊な形状の更に高性能になった二硫化タングステン。極小サイズのボール状潤滑成分です。
メタル同士の隙間に入り込みベアリングの球のように「支えて転がす」働きで、他に類を見ないほどの圧倒的な耐圧性、極圧性能を発揮。
※更に、一定の圧力が加わるとボール形状が構造としてたわむので、クッション性能も有。
→加えて、圧力が加わると外殻からWS2が剥がれ落ち、周辺に潤滑被膜を生成する。
→皮膜は被潤滑部の表層のキズを埋めてナラす効果も有り、潤滑性はさらに向上する。
・二硫化モリブデン比で30~40倍以上
・PTFE(フッ素・テフロン)比で170倍以上
尋常じゃない極圧性能、次世代能潤滑成分がIF-WS2です。
世界中の「発電所」や「航空宇宙開発の現場」「各種大型重機」など、高圧かつ過酷な状況下で使用される「壊れるとマズイモノ」たちの潤滑に大活躍中の最先端潤滑成分です。
2種のWS2混合配合によるメリット
球体形状のIF-WS2(多層フラーレン二硫化タングステン)は被潤滑部の隙間に入り込み、ベアリングの球のように支えて転がす働きをします。対して、積層形状のWS2(二硫化タングステン)は潤滑だけでなく、IF-WS2を保持し転がる際の土台としても働きます。
単体でも潤滑性能も耐圧性も高い双方の成分ですが、混合配合することで相乗効果が生まれ、一つの形状だけを配合した潤滑剤より格段に潤滑性能が向上しています。
※IF-WS2はサイズが小さい(ウイルスと同程度)ため、単体ではクリアランスの大きい隙間に留まりにくいという弱点があります。が「WS2にまとわりつく」という特性も持っているため、同オイルではWS2を混合で配合。さらにANによる密着効果の強化で被潤滑部に留まるよう調整しています。(化学吸着性能の向上)
→これにより、ベースオイル自体の粘度を上げる事なく潤滑成分の留まりを良くし、極端に低い駆動抵抗と高圧時の潤滑性能、そして使いやすさを両立させました。
AN アルキルナフタレン
自動車、航空機、船舶、工業機械などの高性能オイルに使用されている、エステルを上回る性能をもった添加剤の超人的存在。
① 摩擦低減効果
高負荷下での潤滑性を向上させる効果がある。
② 保持性
オイルの酸化を抑制し、潤滑の持続性を高める効果がある。 また、オイルの酸化劣化に加えて部品の腐食も防止する効果もある。
③ 温度に対する安定性
高温下での安定性が高くオイルの揮発を減らす。 揮発しにくい事で耐久性が向上する。
④ 密着効果
強力に被潤滑部に密着する効果がある。 そのため、ベースオイルの粘度が低くてもIF-WS2とWS2が被潤滑部に強力に密着して強靭な油膜を形成する。
フラーレン構造とは?【蛇足です】
フラーレン構造とは、五角形と六角形を組み合わせたサッカーボールのような構造を持つ球状分子構造の事。(元は炭素原子が60個集まってできたC60に端を発し研究開発が進められてきたとの事。)
球状で結合が余らないため安定感が有り、しかも中は空洞なので中に他の要素を入れたり、IF-WS2のように多層構造にしたりと、工夫次第で様々な応用が可能。
※フラーレンC60の発見者はその功績からノーベル賞を受賞。
※フラーレンの名前の元になったのはバックミンスター・フラー博士の提唱したジオデシックドームという建造物構造から。フラー博士は自然界にある構造体をヒントにこの建築構造を考案したとの事ですが、後年発表された分子構造に名前が着く、ロマンのある話です。
※日本だと富士山のレーダードームがこの構造を採用。1965年から35年間もの間を富士山頂という極端に過酷な環境下で使用された事からも、構造的な強度が実証されている。
CDJの潤滑剤は上記の成分全部入り!
CDJタングステングリス、CDJハイパーチェーンオイル、CDJチューニングオイル(NEXT GEN)は、全国のCDJ製品取扱いショップ様、そしてCDJのWEBショップでも販売しております。
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そしてセラミックベアリングの超回転効率を損なわず、偏摩耗からボールとレースを守る次世代ベアリングオイル!
の三段構えです。
試したらわかりますので、是非!