ドイツから新しい検査機器がやってきました!
このたび「アクティブ・サーモグラフィー」という特殊な赤外線検査機器がCDJ TOKYOに導入されました!
ただの赤外線カメラではありません。
意図的に起こした熱の変化・推移を観測してカーボンの不具合を見つける装置です。
検査風景はこんな感じです。
この赤外線検査機器、何が凄いのか?
・一般的な赤外線カメラ(パッシブ)の場合
大型施設の入口などに設置してある熱感知カメラは「パッシブ・サーモグラフィ」というシステムで、カメラに写った被写体の表面温度を表示しています。
リアルタイムに熱反応を表示できるメリットがありますが、被写体自体が持つ熱を表層でのみ感知していますので、厚み等の情報はほぼわかりません。
・当店で検査に使用する赤外線システム(アクティブ)の場合
対して、「アクティブ・サーモグラフィ」というのは、ライトにより意図的に外部から温度変化を起こし、指定した時間内の温度変化を記録し続け、その記録をコンピュータで解析して熱分布図を出力します。
つまりは厚みや素材・組成の違いやが色の変化として可視可されるという仕組みです。
★こちらがパッシブ状態での赤外線画像イメージ。
よくある赤外線画像です。表層温度のみの感知ですので、厚みの差異はわかりません。
↓そしてココからはアクティブサーモグラフィでの画像
★こちらは検査テスト用の、わかりやすいクラックが入ったフレームの画像。
ダウンチューブ中央にあるクラックが写っていますね。
他にも、シートステーとチェーンステーにも怪しい部分が確認できます。
このシステムは、1回の検査で熱分布データを約三千枚出力し、時系列で解析出来ます。
厚みや組成、状態の違いなどが色の変化によって確認できるわけです。
カーボンは層状に構成された組織ですので、クラックや層間剥離などが起こると、当該部位の周辺にもその影響が出ます。
そういった変化をまとめて色の違いで出力してくれるため、カーボンフレームの構造・設計のセオリーや弊社の過去データ等と照らし合わせる事で、異常が発見できるという訳です。
★こちらは破損が疑われる箇所の1カット詳細検査です。
トップチューブ中央にあるクラックが明確な温度変化とともに確認出来ます。
傷やクラックが小さい場合などはチューブ単体など、ある程度範囲を絞って検査します。
※全体カットでも、一部をフォーカスしても1カット¥19,800ですが、被写体は拡大撮影(アップ)にするほど詳細なデータが取得できます。
★こちらはカーボンホイールの検査画像です。
※カーボンリムの検査は、形状がシンプルに確認できる左右90度からの検査に限り2カットで¥33,000となります。
※フロントフォークも、斜め前方からのカットを左右セット2カットで¥33,000です。
コラムパイプの検査ができますので、前方からの衝撃を受けた場合などにオススメです。
・範囲での非破壊検査に適したシステム
具体的には、交通事故や落車など「不安だけど大きな傷があるわけでもなく、目視では確認できない状態のフレーム」や、「長年乗ってきて小傷など多数、しかし大きな外傷などはない車両の全体検査」など、ある程度の範囲を調べる場合などにオススメです。
また、フロンフォークのコラムなど、複合的な構造かつ厚みがあり、超音波ではデータが取りにくい場所なども赤外線であれば検査できますので、是非こちらもご検討ください。
赤外線(アクティブ・サーモグラフィ)診断
基本測定料金 ・1カット¥19,800-
※赤外線探傷診断 + 測定データ出力 (後日発送)
※検査内容、アングルなどご相談ください。
※完成車の場合は別途分解組立の費用をお見積もりいたします。
・フレーム + フォーク ¥71,500-
(計4カット)
※フレーム単体左右、フォーク単体左右を検査
※コラムパイプ含む
・フレームのみ ¥39,600-
(真横から左右1カット/計2カット)
・フォークのみ ¥33,000-
(コラムパイプ含む左右1カット/計2カット)
・ホイール 1本 ¥33,000-
(左右1カット/計2カット)
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・1カット詳細検査 ¥19,800-
(破損が疑われる箇所の詳細検査)
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表示価格は税込です。
航空業界ではB社やA社、自動車業界ではBMW社をはじめ、国内でもT社、H社など信頼性に定評のある製造メーカーが多く採用している理由もわかりますね。
ちなみに、検査機器のメーカーの日本代理店担当者さんによると「このシステムを使用した自転車のフレーム向け非破壊検査の提供」というのは世界初だそうです。
形状的に難しい被写体ということもありますが、基本的に研究開発の現場や大規模な検査で使用する機器であり、一般顧客向けサービスに使う事は希なんだとか。
しかしそこは弊社カーボンドライジャパン、提供するサービスの質を上げるために導入に至りました!
お気軽にご相談ください!
自転車だけでなく、バイクや車のカーボン外装なども検査可能です!
この機材の導入によって、今まで対応にお時間をいただいていた大物部品なども効率的に検査ができる様になりました。カーボンボンネットやウイング、カーボンカウルなども、まずはご相談ください。
※超音波検査機が悪いというわけではありません。
超音波はポイントでの詳細検査が得意で、事前準備も少なく検査ができ、また機材自体の移動も容易と、長所が違います。
得意な条件が違うというだけの話で、当店は双方を揃えておりますので、検査対象となる物品の特性に合わせた検査をご提案致します。
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